飲食店 借金を残さずに閉店する方法 についてお伝えいたします。
この記事では4のポイントを見ながら 飲食店経営者が借金を残さずにお店を閉店し次の人生へつなげるための方法についてお伝えいたします。
ポイント、借金を解消することと、お店を居抜き店舗として売ることです。
ここでは、アルバイトから独立をされる方や脱サラをして居酒屋を始められる方から、「居酒屋で失敗すると借金ばかり残ってその後が大変だと聞きますが本当ですか?」という質聞に居酒屋を例にとり答える形で話を進めていきます。
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飲食店 借金を残さずに閉店する方法
飲食店開店時に1円の借り入れもせずにすべて自己資金で開業すれば、閉店をする時に借金を残さずに閉店をすることは可能です。
長年勤めた会社を辞めた退職金で居酒屋を始める方やコツコツと貯金を貯めて来られた方など限られた方のみがなしえることです。もっとも、親御さんからの援助やスポンサーさんからの出資などもここに当てはまりますが、一旦置いておいて話を進めたいと思います。
居酒屋開業にあたり閉店を想定して開業なさる方は皆無だと思います。
しかし、同じ開業でも閉店時に借金で苦労しないことを想定しているのとそうでないのでは閉店時に天と地ほど差が生まれます。だからといって、閉店時に苦労しない開業にコストがかかると言う訳ではありません。
また、とりたてて面倒なわけでもありません。閉店時に苦労された方は口を揃えて言います。このことを開業時に知っていればと。
閉店時に借金を残さないポイント
- 必要な資金は基本借入金で賄う
- 居抜き店舗で開業する。もしくは居抜きで売却する承諾をとる
- リースは絶対に組むな
- キャッシュフロー表を必ず作成する
飲食店閉店に必要な資金は基本借入金で賄う
借金を恐れる、嫌うばかりに自己資金と最低限の借入だけでスタートする方が後を絶ちません。
実はこれこそが閉店確率を上げる危険なやりかたなのです。
飲食店の経営は、借入時に金融機関に提出する事業計画書通りには絶対に行きません。
想定の売上に定常的に達するには想定の倍以上の時間がかかると思ってください。もしその期間が伸びたとしたら運転資金はどのように工面するか予め考えるでしょうか。
最初に資金を貸し付けてくれた金融機関は少なくとも貸し付けから1年は追加の資金借り入れには応じてはくれません。つまり1回目の確定申告が終り利益が出ているのかどうか結果を重視するからなのです。
それに引きかえ、最初の借入時、事業計画で飲食店舗の取得費、工事費、運転資金など多めに申請しておけばその分余裕が生まれます。
日本政策金融公庫から借り入れをしたとして、1年間は金利払いのみ、残り6年間で金利と元本返済の方法をとれば、仮に500万円の借入をしたとしても低金利の今なら月々の返済額は7万円程です。
この500万円の借り入れに必要な自己資金は現在十分の一の50万円で済みます。このお金は最後まで使わずに手元に置いておきましょう。最後にモノをいうお守りのようなものだと考えましょう。
居抜き店舗で開業する、もしくは居抜きで売却する承諾をとる
居抜き店舗で開業を薦めている訳ではありません。スケルトン物件でも何ら問題はないのですが、居抜き物件には二つの大きなメリットがあります。
- 設備投資額を低くおさえられる
- 閉店をする際に居抜きでお店を売ることを大家さんが承諾してくれる
一番目のメリットは、厨房や厨房機器、ダクトに空調設備など一番お金がかかるところが揃っています。おかげで開業時にお金がかかりません。10坪程の飲食店でも最低400万円以上は必要な設備工事費用が100万円ほどで手に入る場合もあります。
それ以上にメリットがあるのが、居抜きでお店を引き継ぐ承諾を出した大家さんは、今度閉店で売る段になった時にも同様の承諾を出してくれやすいという点です。どういうことかと言えば、居抜きで飲食店舗を第三者に売ったり引き継ぐにはそもそも大家さんの承諾が必要だからです。
逆に、スケルトンの状態で区画を借りた場合、居抜きで次に引き継ぎたいとお願いをしても承諾が取れないことが多いからなのです。借りた状態のスケルトンに戻してくださいと言われます。
この二つの違いはどこにあるのか。もし閉店時に居抜きでお店を売ることが出来れば、自分が買った値段かそれ以上でお店が売れる可能性があります。つまり、借金して払ったお金が一部かえってくると言うことになります。それに比べ居抜きで売ることが出来なければ、売買代金が入ってこないばかりか原状回復工事と言って最初のスケルトン状態にする為の工事にさらにお金をかけて戻すことになります。まさに大損です。
飲食店でリースは絶対に組むな
こんな方がおられました。金融機関からの借入は極力抑えて、厨房機器や空調設備などをリースで揃え、月々の支払いでまかなうというものです。果たして賢いやりかたなのでしょうか。
- リースは途中解約できない
- リース料は借入金よりもはるかに割高
リースは賃貸借契約と違い途中で解約することが出来ません。つまり途中解約をしようとすれば、残金を全額払う必要があります。あわせて、リース途中の厨房機器や空調設備などはすべてリース業者が引き上げてしまいます。
またリース料率は金利とは異なりますので、実際には借入金で購入し、その借入金を返済した方がはるかに負担は少なくて済むのです。
さて、ここで問題なのが先程の閉店時に居抜きでお店を売ろうと考えた場合です。リース物品が多いと売れなくなる恐れがあるということです。例えば、ご自身が居抜き店舗を購入する際、厨房機器もエアコンもない店舗にお金をはらうでしょうか。答えはNOです。つまり、リースは割り高である以上に、閉店時にお店を居抜きで売ることもできないことになるのです。リースを組むならその分借り入れをしてお店の中にあるものはすべて所有物としましょう。
キャッシュフロー表を必ず作る
キャッシュフローと聞いただけで拒否反応を示される方がいますが、そんなことは言ってられません。手元にある運転資金つまり現金がどれだけあって、支払にいついついくら必要で、毎月手元にどれだけお金が残るのかキチット把握する必要があります。
お店が動き始めると、食材やお酒など支払いのサイトがまちまちでお金が出て行きます。毎日の売上は現金とカード払いがあるとすればこちらもバラバラにお金が入ってくることになります。これら支払いと入金の予測表がキャッシュフロー表ということになります。
これにより何がわかるかといえば、運転資金が積み上がって行くのか、月を追うごとに減って行くのかが分かります。例えば今のまま赤字が続けば後○ヶ月が限界かと分かれば、お店を買ってくれる相手探しに踏み切れます。もしお金が尽きてからでは、収入がないまま家賃を払うことになりますから、虎の子のお金も使わざるを得ません。そうならないように早めに手配をするためです。
4つのポイントで飲食店閉店で借金が残らない理由(検証)
まず借入時の自己資金は最後の砦です。それを使って最後まで頑張るかはご本人次第ですが、今回のタイトルにある借金を残さないということでいえば、閉店時の返済資金にあてましょう。
次にリースの無い居抜き物件として売ることが出来れば、仮に150万円で買ったものであってもキレイに使っていれば200万円で売ることも可能です。賃貸借契約で預けていた敷金も滞納が無ければ原状回復費もかからないので帰ってきます。このお金を100万円だとすれば、トータルで350万円閉店時に手元に残る計算です。
最初の借入金500万円のうち返済が3年以上済んでいれば、借入の残額は350万円ほどになります。つまりこの計算でいけば借金は残らない計算です。
最後の計算は少々合わせた感はありますが、そもそも4つのポイントを押さえていなければあわせようもありません。冒頭で辞めることを考えて開業をする人はいないと書きましたが、同じ開業をするならリスクの少ない方法をとるべきであろうと言う提案です。そんな筈ではなかったと後悔しないためにもよく検討してみてください。
まとめ;飲食店 借金を残さずに閉店する方法
飲食店 借金を残さずに閉店する方法について、いかがでしたか?
人生は何度でもやりなおしが聞きます、借金も返すことは可能です。
ただし、同じ借金でも少なくするためには、ここでご紹介させていただいた方法を参考にすすめてください。
もしわからないことがあれば、是非プロの我々に相談をしてください。